【税務調査】個人体験談 どうして我が家にやってきた?一括支払いの悲劇
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わたしの夫は自営業です。結婚してから夫の仕事に携わり、税務調査に入られるという経験もしました。
国税庁の情報によると、法人・個人を含む自営業者の約6%が毎年税務調査を受けています。
そのうちの約半数が、申告漏れとなり追徴課税を受けることになります。
我が家は、7桁の追徴課税を受けることになりました。
この記事では、【税務調査】に入られた個人体験談を記録しています。
税務調査が入るとどうなるのか?についてイメージしていただけるかと思います。
税務調査の対象となった会社
事業形態 | 個人・法人(両方) |
職種 | 製造業 |
規模 | 中小企業(従業員5名) |
調査対象 | 過去3年 |
調査期間 | 11月〜翌年1月まで(10月に告知) |
法人2年目に過去3年間分の税務調査が入りました。(個人2年、法人1年)
個人=白色申告/法人=青色申告
過去3年間の税務調査!個人の体験をお話しします
税務調査は、ある日突然やってくる。
税務調査は稼いでいる会社に入られるものでしょ?
税理士から「税務調査が入る」という申告を受ける
こんな小規模な会社、だれも相手になんかしない。(わたしのイメージは崩壊された)
税務調査の申告は、担当税理士さんではなく所長からでした。
申告を受けた翌月に、自宅(我が家)で調査を行う事に決定。
税務調査までに与えられた猶予は約1ヶ月。
税務調査の場所は6畳半の自宅アパート
ようこそ!3DKの自宅アパートへ!
当時わたしは3人目を妊娠中、上のふたりは保育園でした。
子どもたちが散らかした形跡のある6畳半の部屋に、ちゃぶ台と座布団。
税務署の職員・税理士事務所所長・夫・私の4人で税務調査がスタートしました。
3週間に1度、合計3回の税務調査
税務調査は合計3回。
税務調査の1日のスケジュールは以下の通りです。
AM9:30 税理士(所長)が自宅に到着。軽く打ち合わせ
AM10:00 税務署職員が到着。調査開始
AM12:00 お昼休みで所長と税務署職員は外出
PM1:00 座布団に正座で税務調査再スタート
PM4:00 税務署職員お見送り
PM4:10 税理士所長お見送り
税務調査で実際に聞かれたこと
過去の帳簿を見ては、1つ1つ丁寧に指摘を受け、その都度答えて電卓を叩いての繰り返し。
キッチリ帳簿処理をしていたとしても、少しでも個人分は入っていないのか?チェックされます。
例えば、携帯電話料金や自家用車。100%経費処理をしていると指摘されます。
税理士所長はとくに出番はなく、数時間の見守り隊として、お菓子をボリボリ食べていらっしゃいました。
ちゃぶ台に座布団で16:00までは苦痛だろうし、さっさと切り上げて帰るだろう。
夫はこのように予想していましたが、時間通り16:00まで調査してくださいました。
税務調査の「調査」自体は、なんのストレスもなかったです。
調査が入るとわかってから税務調査までの期間に、必要書類等揃えることに消耗しました。
【税務調査の個人体験】調査後の一括払いが悲劇
税務調査のメインディッシュは「課税」です。課税ありきの税務調査!
結論から言うと、100万円以上の追徴をされました。
もちろん一括払い。まさに悲劇。
税務調査を受けると、いくら追徴されるの?
国税庁の情報によると、平均的に256万円の税金を追徴されると記載されています。(令和3年)
実地調査による追徴税額を1件当たりでみると、256 万円(同 224 万円) となっており、前事務年度に比べ増加しています。
引用:国税庁
平成29年度の追徴課税の平均は120万円だったので、4年間で倍になっていることがわかります。
これはあくまでも平均値。
追徴課税4,200万円というツイッターアカウントも見つけました。
これが現時点で使える全財産です : 税務調査が入って追徴課税4,200万円超!それを必死に分納するブログhttps://t.co/DwcLHWqQRv#税金 #滞納 #追徴課税 #税務調査 #反面調査 #分割納付 #重加算税 #納税 #税務署 #国税 #国税局
— 税務調査が入って追徴課税4,200万円超!それを必死に分納する社会人のツイッター (@matsu20181) October 22, 2019
追徴課税は一括支払いのみ
追徴課税の支払いは「一括払いのみ」
もし、1000万円の追徴がきた場合、1000万円を期限内に支払わなければなりません。
用意できない場合はどうする?選択肢はたったひとつ。
「借金を背負うこと」
追徴課税は滞納金扱いになる
追徴課税は、いわゆる過去の未払い金。
不足していた税金に「滞納金」が上乗せされることになります。
うちは、2人の子どもが保育所に入所していました。
保育料金も課税対象です。
税金なので、当然っちゃ当然ですね。
本来支払わないといけない税金だったので、綺麗に精算できて良かったです。(そう思うようにしています)
そもそもなぜ税務調査に入られた?税務調査個人体験の記録
そもそもなぜ、弱小企業のうちが税務調査を受けることになったのか?
ありえないだろ!
無駄なエネルギー使いすぎだろ税務署!
税務調査に入られる理由はリーク?
リークではないかと予想しております。いわゆるチクり。
税務署に入られたという会社の社長のほとんどが「アイツに言われたな」と言っていました。
『あの会社儲かってる、脱税している』と同業者や身内に密告されることは、自営業の世界ではよくあること。
税務署はチクリかどうかなんて、もちろん教えてくれません。
聞くだけ無駄です。(夫は聞いていましたが)
地域によって偏りはあるかもしれませんが「リーク」されると、簡単に税務署に入られてしまう。ということも頭に入れておきたいですよね。
以下、税務署に入られる原因を3つ(全てグレー)まとめました。
個人事業から法人化にした
法人化にした1〜2年後に調査が入られる会社は多い。求人を出す場合「資本金」が表示されるため、その額によっては「アソコの会社、儲けてる」となりやすいのかも。
資金の動きがあった時
家や車などの高額資金移動があった場合。「アソコの会社、資金余ってるな」となるのかも。
その年の流れ
今年は飲み屋、来年はアパレル業などといったように、その年によって税務署に入られる業種の流れがある。うちが税務調査に入られた年は、同業社の製造業が多く調査を受けていました。
実名顔出ししていなくても、SNSは簡単に個人特定がされてしまうもの。目立っている人はとくに注意が必要ですね。
税務調査が行われやすい業種
税務調査の目的は多くの税金を取る事
①脱税が多い
貸金業・風俗業・バー・病院!・弁護士!!
②儲かっている
インターネット関連
—ブログ・Twitterってインターネット関連だよな
ブロガーの皆さん
知らずに脱税しないように知らずに脱税の方が多いので!
— 【キヨ💹一念通天コーチ】節税・投資・資産運用について発信中 ! (@Qd6h9XFHy0JkHGy) October 19, 2019
だから夜のお店は入られやすいっていうのは、そうだと思う。
だけど、インターネット関連も入られやすいんだね!?
本気でアフィリエイター&ブロガーを目指すなら、税務処理はきっちりとやることです。私の場合は、開業してから7年目の時に税務調査が入りました。
その時は個人でした。 いろいろ間違いを指摘されて、最終的に
650万円ほどを支払うはめに。 儲けだしたら高い確率で税務署がやってきます😂— アフィリ飯 (@gHRV8S3cN3EFvsU) August 23, 2019
ちなみにウチの税理士は月5万円(決算込み)と相場より高め
ただ
・基本全部丸投げOK
・レシートも仕分け等一切無しで丸ごと渡すだけ
・節税になりそうな事は全部向こうから提案してくれる
・それで税務調査入っても戦ってくれる(過去に少ない支払はあれどほぼ全勝)だから超満足してる
— ☆←ヒトデ@ブロガー (@hitodeblog) August 21, 2019
税理士丸投げ5万円を安いととるか、高いととるかは人それぞれだよね。
税理士報酬は、月額だけではありません。年末調整、確定申告で月額の倍以上の報酬がかかります。
税務調査となると、もっとですよ。(事前に要確認)
税理士つけていると、税務調査に入られにくい?
「うちは税理士をつけたから安心だ」
たまにそのようなことを言う人がいますが、正直あまり関係ないのでは?と感じています。
税理士をつけるというのは、税務署対策では決してありません。
税務調査に入られても大丈夫なように、帳簿整理のサポートをしてくれるということ。
追徴を必要最低限に抑えてくれる努力はしてくださいます。
税務調査に入られやすい税理士事務所
税理士さんの話によると、税務調査に入られやすい事務所とそうでない事務所は、やはりあるんだそうです。
税理士さんは、税務署職員から独立して事務所を構える人が多いです。
つまり、元同僚同士で税務調査を戦うことにもなるということ。
その辺の力加減で、税務署に入られやすい、入られにくいというのはありそうですね。(あくまでも予想です。)
税務調査に入られたら注意すべきこと
税務調査にはいられたら、その企業が「悪質」なのかどうかもチェックされます。
- わざと脱税していたのか?
- 悪意はなくただの漏れなのか?
もし、税務調査官に『わざと脱税して、悪質な事業者』だと判断されたらブラックリストに入る可能性が高いです。
ブラックリストに入るということは、今後も目をつけられる可能性があるということ。
そもそも悪質な脱税をするような人は、一度税務署に入られたくらいでは凝りません。
悪質な経営者だと判断されたり、脱税額が巨額だった場合、数年後にまた税務調査に入られる可能性が高いです。
そのときは、一般調査ではなく特別調査が入る場合も。
マルサ(国税局の査察部)がくることになります。
マルサに入られると、追徴課税は1,000万円では済まされないことが多いようです。
実際に国税局に入られた企業の人を知っているのですが、年商1億の企業で、追徴課税は4,000〜5,000万円。
愛車のランボルギーニを売却していました。
【税務調査は地獄】確定申告で注意すべきポイントを抑えておこう!
「うちは大丈夫」そう思いたくなる気持ち、わかります。
でも、小企業のうちでも入られたくらいですから。
いつどのタイミングで、税務調査が入るかなんてわかりません。
うちみたいな悲劇を経験することがないように、以下注意しておくべきポイントをまとめました。
帳簿をつけるときに注意すべき3つのポイント
これは税務調査後、担当税理士さんより指摘された部分です。
1)接待交際費に使った領収書は具体的に書く
誰(何人)と、何のために使ったのかをメモする。
2)家賃や光熱費の内訳を書く
自宅(家賃)を事務所として計上する人は多いと思います。
税理士に一度相談し、部屋を実際に見てもらい、相場の金額を提示してもらおう。
3)クレジットカードはレシートも合わせて保管しておく
クレジットカードは明細があるので、レシートを保管していない人は多いです。
たとえば、ガソリンや携帯電話料金の内訳明細などは捨てずに保管しておきましょう。
エコのため携帯電話の内訳明細が届かない設定にしている場合、有料で発行してもらう必要があります。(通信会社によって違いあり)
うちは過去3ヶ月分しか発行できなかったため、それ以外は全て経費として計上することができませんでした。
2019年(令和元年)の確定申告はいつ?
令和2年3月16日(月)〆です。
会計期間は2019年1月1日〜12月31日まで。
令和2年2月17日から確定申告の受付開始なので、早めに行くことをおすすめします。
令和元年分の法定納期限と振替日等は、以下のとおりです。
- 申告所得税及び復興特別所得税○確定申告法定納期限:令和2年3月16日(月)振替日:令和2年4月21日(火)○確定申告延納法定納期限:令和2年6月1日(月)振替日:令和2年6月1日(月)
- 個人事業者の消費税及び地方消費税○確定申告(原則)法定納期限:令和2年3月31日(火)振替日:令和2年4月23日(木)
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個人事業主は税金の相談できてる?確定申告までに不安をぶっ飛ばす方法
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印刷はパソコンからになりますが、確定申告の作成時も質問形式になっているので初心者でも簡単にできます。
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